掛軸の生産量が全国一を誇る岐阜は、日本画家の聖地でもあります。岐阜県は良質な水に恵まれ、和紙や竹工芸を中心に伝統工芸が栄えました。美濃の和紙、各務原の絵絹、岐阜提灯の絵師達によって日本画の技術は、まさに今後岐阜から世界に発信すべき地域の宝です。
書きおろし |
日本画は迷いがそのまま筆運びに影響し、直接作品に現れます。だからこそ対象となる題材を描くときは、何度も何度もスケッチを行い、何も見なくてもそれが描けるように頭の中に叩き込んでしまうのです。 |
準備 |
日本画作品は、和紙または絹に描かれます。和紙は豊富な種類があるため、その中から作品を表現するのに最適な和紙を選択します。絹は木枠に張り込んでからドーサ引きという作業を行うため、下準備だけで三日程度かかります。作品によって描く媒体を整えることも大切です。 |
色作り |
岩絵具、胡粉、水干絵具を膠と混ぜて色を作ります。この作業で出来上がった色によって作品の仕上がり具合が大きく変化するため、自分が納得できる色を作り出せるまで、時間をかけて作業を行います。 |
描き込み |
絵具の量、水の量、筆を動かす速さ、筆を持つ力の入れ具合、そのすべてが微妙に異なるだけで作品が大きく変わってしまいます。描いている最中の集中力は凄まじいものです。 |
押印(おういん) |
完成した作品の自筆証明となる慎重に行われる最後の作業です。描かれた絵には表と裏があります。落款が押印される場所は裏が多く、陰になるほうが裏になります。花鳥画でいいますと、花が咲いている反対側、上へ伸びているものの元、鳥が向いているほうの反対側が裏にあたります。 |
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